1.歯科医師国家試験合格率が、70%超え!!
2025年2月1日(土)、2日(日)に実施された第118回歯科医師国家試験の合格者が3月14日、厚生労働省から発表されました。
第118回歯科医師国家試験には3431人が出願し、そのうち3039人が実際に受験していました。そして、合格者は2136人で合格率は70.3%でした。歯科医師国家試験の合格率は長い間、60%台でしたが今年はついに70%を超えました。
一説には「歯科医師が過剰」であるため、歯科医師国家試験の合格率は60%台に抑えられている」と言われていました。増加一方だった歯科医師数が、減少に転じましたので、それを受けての「合格率70%超え」だったのかもしれません。
歯科医師国家試験合格率の推移
( )は新卒
実施年 | 合格率(%) | |
第109回 | 2016年 | 63.6(72.9)% |
第110回 | 2017年 | 65.0(76.9)% |
第111回 | 2018年 | 64.5(77.9)% |
第112回 | 2019年 | 63.7(79.4)% |
第113回 | 2020年 | 65.6(79.3)% |
第114回 | 2021年 | 64.6(80.2)% |
第115回 | 2022年 | 61.6(77.1)% |
第116回 | 2023年 | 63.5(77.3)% |
第117回 | 2024年 | 66.1(81.5)% |
第118回 | 2025年 | 70.3(84.0)% |
2.国立歯学部、公立歯学部、私立歯学部の歯科医師国家試験合格率
新卒と既卒を合わせた合格率は70%を超えましたが、新卒の合格率は84%と、これもこれまでにない高い合格率となりました。
国立大学歯学部、公立大学歯学部、私立大学歯学部の合格率を見ると、国立大学歯学部の新卒と既卒を合わせた合格率は80.4%、国立大学歯学部新卒の合格率は89.7%、公立大学歯学部の合格率は77.2%、公立大学歯学部の新卒合格率は83.8%でした。
そして私立大学歯学部ですが、新卒と既卒を合わせた合格率は67.2%%、私立大学歯学部新卒の合格率は82.1%でした。
第118回歯科医師国家試験合格率 国立、公立、私立別
新卒+既卒 | 新卒 | 既卒 | |
国立 | 80.4% | 89.7% | 46.1% |
公立 | 77.2% | 83.8% | 53.6% |
私立 | 67.2% | 82.1% | 44.7% |
歯学部等総合計 | 70.3% | 84.0% | 44.9% |
3.歯科医師国家試験は新卒と既卒の合格率に大きな差
上記の表を見ると国立も公立も私立も、新卒と既卒の合格率に大きな差があることが分かります。歯科医師国家試験は、歯学部卒業と同時に合格しないと、そのあとは厳しくなることが分かります。
国公立歯学部であっても、私立歯学部歯学部であっても、歯学部入学後しっかりと勉強しないと厳しい現実が待っていることが分かります。今日の歯科医師国家試験の合格発表を受けて、文部科学省から大学別の「最低修業年限での歯科医師国家試験合格率」が発表されると思いますので、発表されましたら改めてお伝え致します。
4.大学別の歯科医師国家試験合格率。私立歯学部が1位と2位
大学別に歯科医師国家試験の合格状況を見てみましょう。
新卒と既卒を合わせた大学全体の合格率で90%を超えたのは私立歯学部の2校でした。この2校が118回歯科医師国家試験合格率のトップと2位でした。その2校は東京歯科大学と昭和大学歯学部で、東京歯科大学の合格率は95.6%、昭和大学歯学部の合格率は92.9%で、国公立歯学部を上回る合格率でした。
この他に合格率が90%を超える歯学部は無く、次が長崎大学歯学部の89.8%、岡山大学歯学部の87.9%、東京科学大学(東京医科歯科大学)歯学部の87.7%、新潟大学歯学部の84.5%、日本歯科大学新潟生命歯学部の84.3%でした。
日本歯科大学新潟生命歯学部は歯学部受験の難易度は、私立歯学部の中でも「高い」とは言えませんが、歯学部入学後の大学によるフォローが手厚いことが感じられます。新潟生命歯学部の歯学部長は、日本歯科大学創立者の中川家の方ですが、非常にやる気を持った方です。
日本歯科大学新潟生命歯学部の国家試験合格率を見ると、歯学部受験では「歯学部偏差値ランキング」を受験生は気にしますが、歯学部入学後の勉強こそが大切であることがよく分かります。
第118回歯科医師国家試験 大学別合格率
新卒+既卒 | 新卒 | 既卒 | |
北海道大学 | 83.9% | 95.9% | 38.5% |
東北大学 | 71.4% | 87.2% | 25.0% |
東京科学大学 | 87.7% | 93.9% | 50.0% |
新潟大学 | 84.5% | 86.0% | 75.0% |
大阪大学 | 83.6% | 90.2% | 50.0% |
岡山大学 | 87.9% | 95.7% | 54.5% |
広島大学 | 79.0% | 83.3% | 64.3% |
徳島大学 | 64.9% | 80.0% | 29.4% |
九州大学 | 73.7% | 88.5% | 41.7% |
長崎大学 | 89.8% | 93.6% | 75.0% |
鹿児島大学 | 80.4% | 90.7% | 25.0% |
国立計 | 80.4% | 89.7% | 46.1% |
九州歯科大学 | 77.2% | 83.8% | 53.6% |
公立計 | 77.2% | 83.8% | 53.6% |
北海道医療大学 | 75.3% | 91.7% | 44.0% |
岩手医科大学 | 49.2% | 54.1% | 42.9% |
奥羽大学 | 45.5% | 69.6% | 30.7% |
明海大学 | 69.8% | 83.8% | 50.8% |
日本大学(松戸) | 47.2% | 61.0% | 33.3% |
東京歯科大学 | 95.6% | 97.0% | 33.3% |
日本歯科大学・東京 | 81.3% | 93.3% | 44.1% |
日本大学 | 62.7% | 71.4% | 48.4% |
昭和大学 | 92.9% | 97.7% | 58.3% |
鶴見大学 | 61.0% | 68.8% | 48.8% |
神奈川歯科大学 | 72.2% | 79.1% | 54.3% |
日本歯科大学・新潟 | 84.4% | 88.7% | 70.6% |
松本歯科大学 | 73.2% | 90.7% | 17.6% |
愛知学院大学 | 69.7% | 85.4% | 43.1% |
朝日大学 | 61.3% | 95.9% | 39.3% |
大阪歯科大学 | 72.8% | 100.0% | 58.4% |
福岡歯科大学 | 49.5% | 53.5% | 45.3% |
私立計 | 67.2% | 82.1% | 44.7% |
5.まとめ
歯科医師国家試験の合格率を見ると、国公立歯学部であろうと私立歯学部であろうと、歯学部入学後の毎日の積み重ねこそが重要であることがよく分かります。「歯学部の偏差値ランキング」ではなく、歯学部入学後の頑張りこそが歯科医師国家試験合格に直結しています。歯学部入学後は留年などしないで卒業し、卒業と同時に歯科医師国家試験に合格できるよう、しっかりと勉強をして下さい。