歯学部で留年してしまった人に、どうしても知っておいて欲しいこと
1.歯学部で留年する人は、何度も留年を繰り返す。放校のリスクも
今回は今年度、留年が残念ながら決定してしまった人へ向けて書いていきたいと思います。
今回留年してしまったことが初めての方も、何回目かの方もいると思いますがどちらの方でも意識しなければならないことを、これから書いていきたいと思います。
歯学部でよく聞く言葉として、「留年は、留年のリスクファクターである」という言葉をご存知でしょうか?この言葉はよく言われておりますが、悲しいことに事実です。「留年経験者はどこかの学年でまた留年してしまう。」そして「それが複数回重なって放校とな
ってしまう」ことが非常に多いのが現実です。
2.まずは留年した原因を深く掘り下げて考えることから
しかし、留年をしてしまったからといって「必ず、今後がだめになる」ということではありません。
留年をされた方は、まず「なぜ留年になってしまったのか」を、きちんと自己分析すべきです。歯学部で留年する学生のなかで多いのは、やはり「圧倒的に学習時間が足りない」、もしくは「勉強してはいるけれども、そのやり方を間違えている」人、と言っていいでしょう。
3.歯学部で留年する2つの理由と、そうなる原因
残念なことに留年が決まってしまったら、この1年を振り返り、「勉強時間が全く不足していたのか?」、「勉強方法は間違っていなかったのか?」など、自分なりに留年してしまった原因をきちんと考えることが欠かせません。歯学部での勉強時間が足りなかったのなら、「なぜ、十分な勉強時間を確保出来なかったのか」を考える必要があります。「部活が忙しかった」、「歯学部の進級を甘く考えていた」、「ギリギリで通ればいいと思っていた」などまで考えて下さい。
「勉強方法が間違っていた」と考えるのであれば、「どこがどう間違っていたのか」まで考えるようにして下さい。「試験前に頑張れば大丈夫と思って日頃の勉強で手を抜くところがあった」、「実習にはきちんと参加していたが、実習の意味、実習を通して学ぶべきことをあまり考えていなかった」「勉強の中で曖昧な点がいくつもあったが、誰かに聞くことなく、曖昧なままにしてしまっていた」など、留年の原因を深く掘り下げて考えて下さい。留年の原因を深く堀り下げることなく、ただ「来年は頑張る」だけでは同じ結果が
待っています。
どのような理由で「歯学部留年」をしてしまったとしても、いずれにしても自分をきちんと見つめ直して、自分で「留年の原因」に気づく必要があります。これが負のループに陥らないための第1歩です。
4.歯学部進級に向けて具体的に改善点を考える
反省点を考えたら、次にすべきことはもちろん改善策を見つけることです。しかし、この改善策も単純に「学習時間を確保する」や、「頑張る」などのことでは同じことを繰り返してしまいます。人間は弱い生き物なので、具体的に改善点を見つけられない限り楽な方へと流れてしまい結局、今年度と同じになります。したがって、出来るだけ具体的に改善策を考える必要があります。
例えば「毎日、その日の講義内容はその日のうちに復習し、関連する国家試験を解いて確認する」や、「最低、学習時間を毎日2時間は確保するようにする。そのために授業終了後は必ず自習室や図書館で勉強してから帰る」等の具体性が大事です。
覚えることが上手く行かなかったとしたら、「自分はどうやったら覚えられるか、どうやったら覚えやすいか」を考えて下さい。「意味も分からず、ただひたすら覚えようとしていた」のなら、「きちんと背景を理解することを欠かさない」となるでしょう。
5.春休みこそが歯学部留年者にとって大切な時期。何をやればいいのか
しかし、この春休みの時期にその具体的な改善策を「イメージしているだけ」では、時間がもったいないです。この春休みは、これからの学年に対する予習をすることの出来る貴重な時間です。せっかくの長期休みで遊んだりしたい気持ちも大いに分かりますが、それは余裕のある時でもできます。この春休みは「余裕のない大事な時期」になります。
では、どのように予習を進めるのかというと、前年度のレジュメ等を用いて、特に覚えきれなかったところや、十分な理解が出来なかったところを中心に、自分で学習を進めます。
しかしここで、自分で出来る歯学部生は普通、留年にはならないものです。もし、自分できちんと勉強を進めることが出来る人が留年してしまったのだとしたら、圧倒的に気持ちの問題です。「やれば出来る」は、「やらなければ出来ない」です。いくら能力があった
としても、自分を甘やかしていては歯学部で留年してしまっても仕方ありません。痛い思いを繰り返さないために、ぜひ気を引き締めてください。
6.自分で勉強を進められない人、何をやったらいいのか分からない人は、相談を
ただ歯学部で留年してしまう人の多くは、「なかなか自分で勉強を着実に進めることが出来ない」、「自分の勉強方法に自信が持てない」といった人達です。
「自分では出来ない」、「何から手を着けたらいいのか分からない」と不安を感じる方、あるいは「自分の子供を見ていて進級に不安を感じる」という保護者の方は、デントゼミにぜひご相談ください。
デントゼミでは、歯学部生の指導経験の豊富な講師が長期休みでの学習のペース配分や、暗記すべきところ理解すべきところを的確に指導し、対策を進めます。完全個別のオンライン指導なので無駄な時間は最小限にして個人ごとのオーダーメイドな講義を行うことが
できます。
7.歯学部進級に向けて生活面の見直しも
これまで書いてきたことが歯学部留年者への学習に対するアドバイスになりますが、ここからはその他の生活面について書いていきたいと思います。
留年経験はとてもつらいものです。周りの人に置いていかれるような感覚はとてもつらいものがあると思います。そういったつらい気持ちも、多くの歯学部生の後押しをしてきたデントゼミ講師はサポートいたします。
歯学部で留年する学生の特徴の1つとして「成績のいい友達がいない」ということがあります。「歯学部で順調に進級している人は、どういう勉強をしているのか」を知ることは歯学部での勉強の大きな助けになりますが、それを知る機会が無いまま進級に苦労する歯
学部生は少なくありません。「歯学部で順調に進級している人にいろいろ聞いてみる、出来れば一緒に勉強する」といったことをやってみるのもいいでしょう。また、気持ちをしっかりと切り替えるという点で引越しもオススメです。気持ち的な負の循環から抜け出す良いきっかけとなるかもしれません。
「夜遅くまで起きていて、朝起きることがつらい」といったように、生活習慣が乱れていたとすると、まずは1日の生活リズムを整えることからです。食事のとり方も考えてみてください。
8.歯学部留年を繰り返すか、負のループから抜け出せるか
最後になりますが、この春休みの過ごし方が「さらなる留年へ近づくか、負のループから抜け出すか」の大きな分かれ道です。自分と向き合ってより良い改善策を考えて頂きたいと考えます。何か不安なことがあれば保護者の方も含めて、いつでもデントゼミへご連絡下さい。
これまでの豊富な経験を踏まえて、的確なアドバイスが出来ると思います。いつでもお気軽にご相談下さい。