歯学部入学が決まった方、留年しないために入学前にこれだけはやって欲しいこと
1.入学前の過ごし方で歯学部の6年間は決まります。
まずは歯学部に入学が決まった方、合格おめでとうございます!!
2月、3月は新生活に向けて満喫したい気持ちも分かりますが、歯学部の場合は、ここからが本番です。歯学部入学前の2月、3月の過ごし方が歯学部での6年間に大きく影響してきます。
歯学部では多くの大学で、1年生の後期から教養科目を終えて歯学部基礎科目の授業が始まり、厳しい進級基準に立ち向かいながら勉強することになります。
1年生前期で学ぶ内容は、生物、化学、物理、英語、その他大学独自の科目になります。
そして、1年生後期から学ぶ内容は解剖、口腔解剖、生理学、組織学、生化学の歯科基礎科目になります。どの科目を落としても、留年のリスクが上がり、多くの大学では2つ以上の再試験不合格科目があれば、留年となってしまいます。
2.歯学部1年生での留年、退学も多い
特に私立歯学部では、1年生でドロップアウト(退学)される方が多いので、入学前のこの時期が勉強のペースを掴み、歯学部生としての覚悟、やる気や自信付けに1番大事な時期と言えるでしょう。
歯学部では、同じ学年を3回することはできない大学が多く、入学した歯学部をやむを得ず退学し、別の大学歯学部に再入学される方も珍しくありません。10年前の歯学部1年次は「勉強しなくても、CBT、歯科医師国家試験に関わらないから大丈夫」といった雰囲気もありましたが、今の歯学部は違います。1年生で留年があり、出席率も7割以上の出席を義務付ける大学が多く、医学部・薬学部より厳しいと言えます。歯学部に進学が決まった皆さんは、ぜひ入学前から気を引き締めてください。
3.歯学部入学前にやっておきたいことは、これ!!
ではどのようにしたら、歯学部入学後、順調なスタートが切れるかというと、2月、3月の過ごし方で全てが決まります。
オススメは2月、3月に大学受験で使わなかった科目の履修、大学受験で使った科目のアドバンス(進んだ)内容の履修、解剖学や生理学、組織学などのイメージを掴む講義を受講するのがいいでしょう。
これをやることで、大学で聞く講義の吸収効率が確実に上がります。そして歯学部の試験直前に的外れな覚え方をせずに済みます。
私立大学の歯学部に進学される方の中には、歯学部受験で物理を使わなかった方が多いでしょう。そもそも物理は、物理基礎を含めて履修していない方もいるかもしれません、歯学部の1年生では「物理」もありますが、物理未履修者への配慮には期待出来ません。化学も同様です。歯学部1年次の物理、化学に今から備えておくと入学後の苦労は少なくなるでしょう。
また、歯学部での生物は解剖学、組織学、生理学、遺伝学、分子生化学などと深く絡む「歯科学の基本」となりますので、高校レベルをはるかに超えたレベルの授業となります。歯学部受験で生物を使わなかった、そもそも生物は履修していない、といった方は歯学部入学前に少しでも生物に触れておくことをおススメします。
歯学部1年次では英語もあります。これは英語の論文を読み解くための授業になります。
歯学部受験では出て来なかった専門的な英単語も出てきます。論文ですので、読みにくさも感じると思います。英語に苦手意識を持っている人は、歯学部入学前にたくさんの英文を読んでおくといいでしょう。単語力、熟語力に不安のある方は英文を読みながら単語力、熟語力を強化することを意識してください。
歯学部1年で数学の授業が無くても、統計数理学を学ぶ大学が一般的です。統計数理学はパソコンを使った授業となりますので、具体的に数学力が必要とされるわけではありません。数学に関しては入学前に復習などをやらなくても大丈夫だと思います。
進学する歯学部のシラバスで1年次の学習内容を見ておくと的確な入学前の準備が出来ると思います。
4.歯学部入学までの時間は短い。効率のいい勉強が必要
歯学部入学前の勉強について、お伝えしてきましたが、それほど時間があるわけではありませんので、要領のいい勉強を進める必要があります。自分で教材を決め、自分で勉強を進めるのもいいのですが、出来れば歯学部で必要なことをよく知っている先生に教えていただくのもいいと思います。
お知り合いに歯学部生がいれば、その方に頼むのもいいでしょう。歯学部の学生も春休みで時間が取りやすいと思います。歯学部を卒業している人なら、歯学部6年間の学習内容が分かっているので、さらに的確な指導をしてくれると思います。
もし、そういった方がお近くにいない場合は、ぜひオンライン個別指導のデントゼミにご相談下さい。これまで多くの歯学部生を指導してきた先生が、あなたに相応しい入学前学習をアドバイスさせていただきます。
5.歯学部で留年する人は何度も留年する。スタートが順調な人は留年しません。
最後に、歯学部に入る方に覚えていただきたい言葉は、「留年のリスクファクターは留年である」です。つまり1度留年した人は、2度も3度も留年するということです。スタートから順調な方は、国家試験までストレートで合格される方がほとんどです。
試験直前になって勉強を始めることが多い方、これまで詰め込みで何とかなってきた人、高校生の時に習っていないことがあって不安がある方は、是非とも1度デントゼミにご相談ください。
入学する大学、これまでの勉強などをお聞きしながら「今、やるべきこと」、そして「やり方」についてアドバイスさせていただきます。また、「部活はどうしたらいいのか?」、「アルバイトは出来るのか?」などもお答えさせていただきます。
デントゼミでは、医師資格を持つ歯科医師、歯学部主席の実績を持つ講師等が生活面も含めサポートいたします。