1.文部科学省の調査による「歯学部の留年・休学の割合」
文部科学省では、「歯学部(歯学科)における留年・休学者の割合」を集計しています。ここで言う「留年・休学者の割合」とは、「在学中に一度でも留年・休学をした学生の割合」を言います。
文部科学省医学教育課では、全ての大学歯学部について、「学年ごとの留年・休学者の割合」と「在籍学生総数に占める留年。休学者の割合」の両方を集計しています。
令和5年度の文部科学省の集計結果を見てみると、国立大学歯学部の在籍学生総数に占める留年・休学者の割合は14.7%で、公立大学歯学部は12.3%となっています。私立大学歯学部全体の在籍学生総数に占める留年・休学者の割合は28.8%で、国公立大学歯学部に比べ、15%程度高くなっています。
6年生のうち、留年や休学を一度でも経験している学生の割合を見ると、国立大学歯学部の6年生は17.2%で、公立大学歯学部は11.6%となっています。学年ごとの留年率を見ると、優秀な学年とそうでない学年があることが分かります。
私立大学歯学部6年生のうち、一度でも留年・休学を経験した学生の割合は44.9%で、国公立大学歯学部の6年生とは差があります。
私立大学歯学部6年生の留年率を大学別に見ると、大阪歯科大学の22.3%が最も低く国立大学歯学部と比べても遜色ない数値です。一方、私立歯学部の中には6年生の学生のうち、一度でも留年・休学を経験している6年生の割合が69.6%と、6年生のほぼ7割の学生が留年・休学を経験している歯学部もあり、大学ごとの差が大きくなっています。
私立大学歯学部学生の留年率が高い一因として、「勉強の仕方が分かっていない」ということが挙げられます。特に私立歯学部に推薦入試(学校推薦型選抜)やAO入試(総合型選抜)で進学した学生は、早めに受験勉強を終えています。歯学部に推薦入試やAO入試で進学した学生の中には、受験勉強で自分を追い込んだ経験のないまま歯学部に入学してくる学生もいます。ギリギリまで自分を追い込んで自分の勉強スタイルを確立していない学生は、歯学部での勉強の進め方が上手くないことが往々にしてあります。
こういった歯学部生は、「歯学部での勉強の仕方」から教えてもらえるデントゼミのような歯学部進級に特化したオンライン個別指導の予備校に頼るのも間違いのない方法です。
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では、文部科学省医学教育課調べの歯学部の留年率の表を下記に示します。
2.歯学部(歯学科)における留年・休学者の割合 令和5年度(文部科学省医学教育課調べ)
大学名 | 在籍学生総数に占める 留年留年・休学者の割合 |
北海道大学 | 8.0% |
東北大学 | 14.9% |
東京医科歯科大学 | 15.0% |
新潟大学 | 12.5% |
大阪大学 | 18.0% |
岡山大学 | 8.7% |
広島大学 | 13.2% |
徳島大学 | 10.5% |
九州大学 | 31.2% |
長崎大学 | 13.8% |
鹿児島大学 | 12.9% |
国立大学合計 | 14.7% |
九州歯科大学 | 12.3% |
公立大学合計 | 12.3% |
北海道医療大学 | 30.5% |
岩手医科大学 | 38.9% |
奥羽大学 | 37.9% |
明海大学 | 34.5% |
東京歯科大学 | 15.3% |
昭和大学 | 14.4% |
日本大学 | 35.6% |
日本大学(松戸) | 31.2% |
日本歯科大学 | 25.2% |
日本歯科大学(新潟) | 37.6% |
神奈川歯科大学 | 31.5% |
鶴見大学 | 40.9% |
松本歯科大学 | 42.0% |
朝日大学 | 26.3% |
愛知学院大学 | 26.0% |
大阪歯科大学 | 15.5% |
福岡歯科大学 | 31.7% |
私立大学合計 | 28.8% |
国公私立大学合計 | 24.8% |
次に、歯学部各大学別の6年次学生のうち、一度でも留年・休学を経験した学生の割合を下記に示します。これも文部科学省のデータです。なお、文部科学省のデータには1年次から6年次まで各学年の留年率が掲載されていますが、分かりやすくするために最も留年率が高まる6年次だけの表にしてあります。
6年次の学生のうち、一度でも留年・休学を経験した学生の割合は、国立大学歯学部全体で17.2%と国立大学歯学部でも6年生の2割近くが留年・休学を経験しています。
私立大学歯学部全体では6年生の留年・休学経験者は44.9%と私立歯学部6年生の半数近くが留年・休学を経験しています。
留年する歯学部の学生は留年を繰り返す傾向にありますので、「留年してから動く」のではなく、早め早めの対処が大切です。一人では厳しいと感じたら、デントゼミのように歯学部の進級支援を行っている予備校に相談するといいでしょう。
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3.歯学部6年次の学生における留年・休学者の割合 令和5年度(文部科学省医学教育課調べ)
大学名 | 6年次学生 |
北海道大学 | 7.8% |
東北大学 | 14.0% |
東京医科歯科大学 | 14.3% |
新潟大学 | 11.4% |
大阪大学 | 23.1% |
岡山大学 | 5.8% |
広島大学 | 14.8% |
徳島大学 | 27.9% |
九州大学 | 37.7% |
長崎大学 | 21.2% |
鹿児島大学 | 10.5% |
国立大学合計 | 17.2% |
九州歯科大学 | 11.6% |
公立大学合計 | 11.6% |
北海道医療大学 | 51.6% |
岩手医科大学 | 60.0% |
奥羽大学 | 50.0% |
明海大学 | 56.4% |
東京歯科大学 | 27.1% |
昭和大学 | 26.7% |
日本大学 | 38.8% |
日本大学(松戸) | 48.2% |
日本歯科大学 | 40.5% |
日本歯科大学(新潟) | 69.6% |
神奈川歯科大学 | 55.2% |
鶴見大学 | 68.5% |
松本歯科大学 | 55.9% |
朝日大学 | 46.6% |
愛知学院大学 | 30.4% |
大阪歯科大学 | 22.3% |
福岡歯科大学 | 42.7% |
私立大学合計 | 44.9% |
国公私立大学合計 | 37.6% |
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ません。「歯科医師免許を取得して歯科医師になる」ために歯学部に進学したのです
から、確実な進級そして卒業を目指してください。
歯学部で留年率の高い大学もありますが、そういった大学の歯学部生でも一度も留年することなく卒業し、歯科医師国家試験も1回で合格していく学生は少なくありません。
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